道東観光 摩周湖と神の子池

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道東観光 摩周湖と神の子池

 

 

みなさんは摩周湖と聞いて何を思い浮かべるでしょう。

 

霧、次いで世界的に有名な水の透明度と水の青さと思います。

 

霧が晴れた時に現れる湖面の独特の青さは、摩周ブルーとも称され、

神秘的な印象を与えます。

 

しかし、観光客にとって摩周湖は展望台から眺めるだけのものであ

り、湖面に降りることはできません。

 

近づけないから神秘的なのであって、自由に海面までいけたとした

ら、神秘的といえないと思います。

 

摩周湖全域は阿寒国立公園の特別保護地区になっており、尾根道以

外に散策道さえありません。

 

というよりは、むしろ、切り立った崖に囲まれて道が作れないとい

うのが現実です。

 

過去に1度湖面まで降りた事がありますが(現在は封鎖されている

みたいです)、展望台から観た時よりはやはり神秘的には思いませ

んでした。

 

私の友人から聞いた話ですが、無理やり崖を降りてきた観光客が脇

から突然現れ、「いったいどこから登ったらいいでしょう」と訊ね

てきたことがあります。

 

へたな場所から降りたら、それこそ命を失いかねません。

 

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流入する川が無い摩周湖の水は何処から来るの?

 

 

降り注ぐ雨・周囲の森林にしみ込んでいる膨大な水・積雪の融水

 

 

水は何処に行く?

 

 

流出する川が無いので自然に浸水しているのか?。湖水の一部は

「神の子池」の湧水を信じていたが、成分から摩周湖の伏流水でな

いと言う説もある。

 

釧路湿原への湧き水や、いずれオホーツク・根室海峡・太平洋に至

っている説があります。

 

 

水面がほぼ海抜351mに一定なのは?

 

 

この高さの付近に浸水性の高い層があって、ここからオーバーフ

ローしていると言う説が一般的のようです。

 

しかし近年の水位は年間 40cm程度変化している。

 

 

霧は多いのはなぜ?

 

 

湖上で発生する霧と、多くは太平洋で発生する海霧が入り込んで摩

周湖を隠してしまう。

 

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水の色が藍色(インディゴブルー)なのは?

 

 

透明度が高く、水深が深いので独特の深い藍色になっている。

 

 

カムイシュ島の水面下はどうなってる?

 

 

200mの湖底から「しゃぶしゃぶの鍋」の中心のように突き出て

いる。火山の噴火の跡とは信じられない。

 

 

 

摩周湖に住む生物は?

 

 

エゾサンショウウオのみが生息し他の魚類は皆無とされていました

が、現在は先人の放流でニジマス・ヒメマス・ウグイ・ウチダザリ

ガニが生息しているようです。

 

 

神秘の「摩周湖」を堪能するには

 

 

1.「第一展望台」に観光バスがたくさん駐車しているときは避

ける。

 

2.寝るのを惜しんで「深夜の星空」&「夜明かりの湖」を見る。

 

3.「第一展望台」は、夜も星空ツアーのバスが来て落ち着かな

いし、ストロボを発光されるので神秘感が極めて薄らぐ。

 

4.夜は夏でもかなり冷えるので温かい服装で出かける。

 

5.摩周湖の風景に飽きたら、後ろの景色・阿寒の山並みや

硫黄山・屈斜路湖方面の風景も堪能する。

 

6.「第一展望台」に行ったら摩周岳登山道を数km程度先まで

行ってみる。

 

7.6~8月、太平洋沿岸で海霧が発生する時期以外は比較的見

えるチャンスが多い。冬季間は経験上ほぼ見ることができる。

 

8.この湖の不思議をいろいろ考察する。

 

・あの小さな島はどうなっているんだろう?生き物はいるの

かな?

 

・どうしてこんな高い所に湖があるの?

 

・水はどうして溜まっているの?蒸発しないの?

 

・この湖の水が無くなったらどんな底が出てくるんだろう。

 

等々やっていると、とても深い印象が残ります。

 

9.動植物にも関心があると、いろんな出逢いが有って楽しめる。

 

10.道路はカーブが多く、夜には暴走の車が出没するので注意。

 

11.積雪時はスノーシューがあると、より面白い。

 

単に風景だけに満足しないよう、感動する心を養って出かけましょ

う。ガイドする方も相手様が満足するだけでなく「感動」に昇華で

きるようサポートすることが大切だよ~ん。

 

 

アクセス

 

 

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摩周第一展望台

 

釧路空港から約1時間30分

 

摩周湖には三つの展望台があります。摩周温泉から近い第一展望台、

川湯温泉から便利な第三展望台、清里町側の裏摩周展望台です。

 

これらの展望台のうち最もポピュラーなのが第一展望台で正面に

ヨーロッパの古城のようなカムイヌプリ(摩周岳)、神秘の湖のえ

くぼカムイシュ(中島)、遠く聳える斜里岳など自然の神の配合の

妙を十分に味わうことができ、レストハウスもあって観光に最適で

す。

 

湖に見とれて背面の大風景を見逃してはいけません。約50万haの

広大な根釧台地が一望できるのですから。狭い日本では稀少価値の

ある大風景です。

[交通]

弟子屈バスターミナルからバス20分、川湯バスターミナル

 

 

摩周第三天望台

 

摩周第一と第三展望台とでは摩周湖の水の色も姿も一変します。正

面のカムイヌプリ(摩周岳)は険しい男性的な顔になり、カムイシ

ュ(中島)は間近に望め、世界一の美しい水は絶壁の樹木を映して

変化します。

 

また、背景は硫黄山、藻琴山、屈斜路湖をはじめ、日本一の屈斜路

カルデラを一望にし、ダケカンバなど高山性の樹木が強い季節風に

耐えてたくましく林立しています。

 

昔は若い女性の間で霧の摩周湖がよく晴れて見えたなら縁談が遠の

くといううわさがありますが、これは作り話で、晴れた摩周の第三

~第一展望台間を踏破したならきっと幸運を感じます。

 

摩周湖の七色の変化も本物の美しさも味わうものですから。

 

 

裏摩周天望台

 

裏摩周展望台は清里町と中標津町の町境に位置した展望台です。

 

第一、第三展望台の反対側に位置することから「裏摩周展望台」と

呼ばれており、この2つの展望台と比べると、比較的霧の発生が少

なく神秘的な湖面を見られる可能性は高いようです。

 

 

神の子池

 

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摩周湖の地下水によってできた青い清水を湛える池です。

 

摩周湖からの地下水が湧き出ている山の奥にある池で、摩周湖(カ

ムイトー=神の湖)の伏流水からできているという言い伝えから

「神の子」池と呼ばれています。

 

摩周湖が他の湖と大きく違うのは、湖に流れ込む川も流れ出す川も

無いことです。

 

それでいて、春、摩周湖にたくさんの雪解け水が流れ込む時期にな

っても水位が変わらないのは、 湖の周辺に神の子池などの伏流水

を湧き出させているからなのです。

 

神の子池の伏流水は1日12,000tも湧き出しています。周

囲220m、水深5mの小さな池で、 水が澄んでいるので底まで

くっきりと見えます。

 

また水温が年間通して約8℃と低く、倒木が青い水の中に腐らずに

化石のように沈んでおり、その間を朱色の斑点を持つオショロコマ

が泳ぐ景観は何ともいえない不思議な美しさです。

 

この池の美しさは色。日差しの強い春から秋に池はコバルトブルー

に輝き、冬は深い藍色になります。

 

無雪期には車で行けますが積雪期にスノーシューを履き、林道を

片道1時間ほど歩いていくのも静かな水辺を楽しめます。

 

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神さまからの贈りもの「神の子池」

 

Gift from GOD KAMI NO KO IKE

 

透明度日本一を誇る摩周湖はカルデラ湖で一年中水位が変わらない

ことで有名です

 

その秘密がこの神の子池にあるのです

 

それは摩周湖の水が地下を通りこの神の子池に1日12,000t

のの水を湧出しているのです

 

冬でも凍る事のない心を洗うような透き通ったブルー

 

悲しい時、うれしい時、この池の水はより青くあなたの瞳に映るこ

とでしょう

 

先人たちは、この不思議な青い池を神様からの贈りもの「神の子

池」と伝えています

 

周囲220m 水温8℃ 湧水量1日12,000t

 

清里町・清里町観光協会 (案内看板より)

 

 

作者はこの看板を読んでから見に行ったら、すごく感動しました。

小さい池だけど、スケールが大きく感じました。

 

 

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ウィキペディアによる摩周湖情報

 

 

地理

 

北海道東部、阿寒国立公園内に位置する。

 

日本の湖沼では20番目の面積規模を有する。約7000年前の巨大噴火

によって生成された窪地に水がたまったカルデラ湖であり、アイヌ

語では「キンタン・カムイ・トー(山の神の湖)」という。

 

摩周という名の由来は「カムイシュ」(神老婆)や「マシ・ウン・

トー」(カモメの湖)など諸説あるが不明(なお摩周湖にカモメは

生息していない)。

 

湖の中央に断崖の小島カムイシュ島がある。

 

周囲は海抜600m前後の切り立ったカルデラ壁となっており、南東端

に「カムイヌプリ(神の山)」(摩周岳・標高857m)がそびえてい

る。

 

湖内は阿寒国立公園の特別保護地区に指定されており、開発行為や

車馬・船の乗り入れは厳しく規制されている。

 

生態系

 

もともとは魚類が生息せず、エゾサンショウウオのみが生息してい

たが、1926年(大正15年)に道立水産ふ化場がニジマスの採卵・ふ

化事業を開始して以来、ニジマス、ヒメマス、エゾウグイ、スジエ

ビが放流され、その後自然繁殖を繰り返していることが確認されて

いる。

 

なお、これらの魚種はいずれも餌の少なさから体長は小さいと考え

られる。

 

 

透明度

 

1930年(昭和5年)8月の透明度調査で、バイカル湖の40.5m(1911

年調査)をしのぐ41.6mの透明度を記録した。

 

これは当時確認された世界最高記録である。

 

この水準は1946年(昭和21年)まではおおよそ維持されていたが、

その次に実施された1952年(昭和27年)7月の調査で29mに低下し、

以後この傾向が維持されている。従って、今後倶多楽湖などと順位

が逆転する可能性がある。

 

2004年8月の北見工業大学による検査では、透明度19.0mであった

(2003年度は20.4m、2002年度は18.0m、2001年度は23.7m)。

 

1946年と1952年の間に何があって透明度が低下したのかは不明であ

る。前述のヒメマスやニジマスの放流によるプランクトン分布の変

化が指摘されているが、透明度の低下はヒメマスやニジマスを放流

してから20年以上も変化しておらず魚類の放流との因果関係は不明

である。

 

他には、1952年十勝沖地震を境に透明度が低下しているとする説や、

増加した観光客による内壁斜面の崩落、排気ガス、増加したエゾシ

カによる影響など諸説ある。

 

カムイシュ島(中島)

 

カルデラ状の火山である摩周湖のほぼ中央部には、カムイシュ島

(中島)と呼ばれる小島がある。

 

カムイシュ島は比高210mを越えるデイサイト質の溶岩ドームの頂上

部分が湖面上に現れたもので、丸く崖に囲まれた形状をしている。

 

1960年の調査によれば、腐葉土は浅く5cmから10cmであった。トド

マツ、ダケカンバ、エゾムラサキツツジ、コケモモが主な植生で、

ササ類、シダ類は極めて少ない。

 

「カムイシュ」とはアイヌ語のカムイ(神、または神のような崇高

な霊的存在)+シュ(老婆)の意といわれ、その名はアイヌの口承

文学であるユーカラによりアイヌが名づけたものである。

 

その伝説は、一般に言われるものは次のようなものである。

 

 

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霧の摩周湖

 

 

太平洋上を北上する暖かく湿った空気が北海道沿岸で急激に冷やさ

れることで濃い霧が発生する。

 

霧の発生頻度としては、沿岸部の釧路市周辺や釧路湿原に比べると

やや少ない。

 

冷たい霧は外輪山を越えてカルデラの中にたまり、湖面を覆いつく

す。

 

濃霧の際は上から湖面が見えないことから、霧に乗じてマスの密猟

が行われていたこともあった。

 

摩周湖は景勝地として古くから知られていたが、交通が不便なため、

長らくマイナーな存在だった。

 

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