はやぶさ2 成功のカギは 初代の反省から

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はやぶさ2 成功のカギは 初代の反省から

 
初代はやぶさは独自に開発したエンジンや装置を駆使し、小惑星の物質を持
ち帰る快挙を成し遂げ世界を驚かせた。

難度がさらに高い地下の物質回収を目指すはやぶさ2の挑戦は、日本の技術
力を改めて世界に示す好機になるだろう。

なぜなら成功の鍵は、故障が相次いだ初代の反省を生かせるかだ。

機体を製造したNECの萩野慎二プロジェクトディレクターは「初代と同じ
条件の探査なら大丈夫だが、別の星に行く以上、新たな問題に遭遇するだろ
う」と気を引き締めている。

2030年代の有人火星飛行を目指す米国は、その足掛かりとして小惑星を
重視している。有人探査に先立ち再来年に無人探査機を打ち上げ、はやぶさ2
と同じタイプの小惑星から物質を持ち帰る計画をしているようです。

日米は採取した物質の相互提供に合意するなど協力関係にある一方、成果を
競うライバルでもある。

はやぶさ2を統括するJAXAの国中均プロジェクトマネージャは「手をこ
まねいていると、日本の小惑星探査ナンバーワンの地位は一瞬のことになる」
と話しています。
有人火星飛行は高度な技術と多額の資金が必要なため、実現には国際協力が
欠かせない。

日本はまだ参加を決めていないが、小惑星探査を通じて技術水準の高さを印
象付けることができれば、今後の交渉を優位に進められる可能性がある。

はやぶさ2の後継機は、まだ具体化していない。日本の強みを将来につなげ
る長期戦略の構築が急務だ。
きっと「はやぶさ2」は無事に良い結果を持って帰ってくるに違いありません。
それまで期待して待つ事にする。

 

小惑星の地下物質の採取方法

探査で特に注目されるのは、小惑星にクレーターを作り、変質していない地
下の物質を採取する新たな作戦です。

平成31年に行う予定で、最大の見せ場と思います。

採取方法として4.7キロの爆薬を積んだ衝突装置を使う。まず小惑星の上
空数十~数百メートルでこの装置を分離し、探査機は星の陰に退避。

装置が降下して爆発すると、銅の弾丸が秒速約2キロで地面に激突する。こ
の衝撃でクレーターを作り、地下の物質を露出させる。

探査機がクレーターに接近し、底部にある筒状の試料採取装置を着地させた
瞬間、初代はやぶさと同じ方式で別の弾丸を発射。跳ね返ってきた地下の物質
を取り込む。

 

ここでどれだけのクレーターを作れるか疑問

探査機が確実に退避して爆発から身を守れるか、地下の物質を取り出すのに
十分な直径数メートル、深さ数十センチ以上のクレーターができるかなど、成
功のハードルは高い。爆発で万一、機体が損傷すれば地球への帰還すら困難に
なると思う。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の国中均プロジェクトマネージャは「表
面の物質を取るだけなら降りやすい場所でよいが、今回はクレーターを作った
場所に正確に着地する必要がある。決して簡単ではない」と話していました。

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