年々増え続ける女性の髪に関する薄毛・脱毛・ハゲ・抜け毛等の悩み、
ダイエットが起因する原因等を以前私が創刊していた(現在は廃刊)メ
ルマガをいくつか紹介しています。
頭皮や髪は 酸性 アルカリ性 どっち?
正常な頭皮の表面は、弱酸性 (ph4.5~ph6.5)に保たれています。
ここで少し説明が必要なのですが、科学的には中性はph7を差し、それ
以下(数字の小さい方)を酸性側、それ以上(数字の大きい方)をアル
カリ側とします。
しかしながら、皮膚や髪の等電点(健康的な髪のph)は4~5と言われ
ています。
例で言いますとph6は化学的には弱酸性域なんですが、髪のphから見れ
ば弱アルカリ側といえるのです。
ですから、頭皮や髪を基準に考えた中性域は4,5前後と考えます。
結果、シャンプーを選ぶ基準のph値は4,5前後のアミノ酸系シャン
プーがオススメなph値となります。
頭皮に限らず皮膚には肌バリア(バリア機能)があります。
肌バリアは、皮膚の一番外にある角質層(ケラチン蛋白質)の表面で汗
腺から出た汗(水分)と皮脂腺から出た脂(油分)とが混ざり合って乳
化し、程よく天然のクリームのようになり、バリアゾーンを形成し、
皮膚内からの水分の蒸発を防ぎ、外からの異物の侵入や刺激から肌(頭
皮)を守る働きをします。
人の身体は弱酸性と弱アルカリ性のバランスの元成り立っています。
身体の細胞や血液は弱アルカリ性で、身体の外側に行くほど酸性側に振
れ、皮膚や消化器官は弱酸性を保つようになっています。
●現代医学では人の体は”ちくわ”と同じで口から肛門にかけての管は体
外と認識されています。
酸性は殺菌力があるため、皮膚や消化器官は、細菌やウイルスを殺して
感染(外部からの侵入)を防ぐために、弱酸性を保つようになっていま
す。
しかし、今はやりの、毛染めやパーマ材料は“強アルカリ性”です。
また、市販されている多くの石鹸やボディーソープ、シャンプーなども
弱酸性と記載されていますが、多くはph10前後のアルカリ性であるの
が多く、洗浄後の皮膚の表面はアルカリ性に傾きがちです。
普段使用するシャンプーがアルカリ性や中性のものなら、頭皮の弱酸性
バランスを壊し、必要な皮脂を奪いすぎてしまうことになりますので、
注意が必要です。
アルカリ中和能
通常、健康な皮膚(頭皮)の場合はアルカリを中和させる力を持ってい
ます。
それをアルカリ中和能といいます。
アルカリ中和能は、約3時間で皮膚をもとの弱酸性に戻す作用ですが、
肌が乾燥しがちな方、アトピー性皮膚炎などの過敏な肌質の方、ニキビ、
湿疹、洗剤を使う仕事が多い方、マメな洗浄を繰り返している方は、
アルカリ中和能が低下してしまって、皮膚のphの回復時間は正常の人の
2倍近くかかると言われています。
ですから、乾性肌、アトピー性皮膚炎の方など、皮脂の分泌の少ない方
は、アルカリ性のものは避けた方がよいでしょう。
また、シャンプー後に弱酸性に戻る課程でph6~8前後(弱アルカリ
性)を通過しますが、このぐらいの値の時に、皮膚病の原因とされてい
るやっかいな、アクネ菌や黄色ブドウ球菌などが最も繁殖しやすい環境
になります。
ですから、アルカリ性のシャンプーなどお使いの方は、この時間帯を出
来るだけ少なくすることが、頭皮環境のためには必要になってきます。
石鹸シャンプー(弱アルカリ性)を使用した後にクエン酸(酸性)入り
のリンスを使用するのはこのためです。
また、シャンプーなどの後に水分を拭き取るときには、清潔なタオルを
使用することは必須です。
お風呂上がりに使用し、乾かし放置していたタオルを次の日に使う人が
まれのおられますが、決してそのような事はしてはいけません。
雑菌の付いた(増殖させた)タオルを使用することは、わざわざ頭皮環
境を悪くしているとしか言えませんので、今すぐ、おやめになることを
オススメします。
後術しますが、髪や頭皮の汚れは”ぬるま湯での湯洗”で約70%取れる
とも言われています。
ですから、わざわざアルカリ性の石鹸シャンプーや過剰な洗浄力の石油
系シャンプーの必要性はあるのかは疑問です。
元々、弱酸性である“アミノ酸系シャンプー”を使えば、上記のような
問題もかなりのところ回避できます。
コメント