ソチの悲劇・・真央にも魔物が棲みついた。

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ソチの悲劇・・真央にも魔物が棲みついた。

 

“ソチの悲劇”がまたも繰り返された。

フィギュアスケートの女子ショートプログラム(SP)で、前回バン
クーバー五輪2位の浅田真央(23)=中京大=は、冒頭のトリプルア
クセル(3回転半)で転倒するなど得意のジャンプにミスが相次ぎ、5
5・51点の16位と出遅れた。

74・92点で首位に立った韓国の金妍児(キム・ヨナ、23)とは1
9・41点の大差で、悲願の金メダルは絶望的となった。

鈴木明子(28)=邦和スポーツランド=が8位。

村上佳菜子(19)=中京大=は15位にとどまり、20日午後7時
(日本時間21日午前0時)からのフリーを前に、最強布陣といわれた
日本女子のメダル獲得は厳しい状況となった。

 

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演技後は放心状態だった。

得点源となるはずの自慢のジャンプが総崩れ。目もうつろで「まだ何も
わからないです」と言うのがやっと。必死に涙をこらえる姿が痛々しか
った。

 女子では浅田しか挑まない“代名詞”のトリプルアクセル(3A)。
今季は1度も完全に成功した試合はなく、五輪ではSPもフリーも1回
にして、金メダルを狙う作戦だった。

 ふーっと息を吐き、「ノクターン」の曲でスタート。その注目の3A
でいきなり転倒した。続く3回転フリップは成功したが、回転不足と判
定され、後半の3回転-2回転ループは1つ目が2回転となり連続ジャ
ンプにできなかった。

 3Aのミスは想定内で、それでも4年をかけて練り直してきたスケー
ティングで今季は何度も頂点に立ってきた。

しかし、得意のはずのジャンプがすべて不調では、翼をもぎ取られたの
も同じだった。

 スケート人生でも記憶にないようなミスの連続。シニアの国際大会で
は通算4番目に低いSPの得点だった。

順位が2桁になったのも初めてだった。

 浅田は「体が全く動かず、思うような演技ができなかった。団体より
動けなかった」と肩を落とした。

 

 

アウェーの歓声の中での演技だった。

直前に滑った地元ロシアの17歳、アデリナ・ソトニコワが完璧な演技
でスタンディングオベーションを浴びた直後にリンクへ上がった。

 団体SPでの失敗がよみがえる。ロシアの15歳のユリア・リプニツ
カヤの演技後の盛り上がりの中でのリンクで本来の演技ができず、「五
輪の雰囲気にのまれた。リンクに上がったとたん、気持ちがコントロー
ルできなくなった」と振り返った浅田。

 

その悪夢が再現された。まさに“ソチの悲劇”だった。

 団体で自己最低の64・07点で3位にとどまり、「不安(な気持
ち)が出てきた」などと珍しく弱気の発言。ソチを離れてアルメニアの
首都エレバンで再調整したが、調子を上げることはできなかった。

 金メダル候補の筆頭とされたリプニツカヤが転倒して点を伸ばせなか
ったことから、普通にこなせば、金妍児との一騎打ちとなるはずだった。
しかし、最終滑走という重圧をはね返すパワーもなかった。

 「団体ほど動揺はしなかったが、自分の中で負けてしまった。

強い気持ちを持たなければいけないと思いすぎたのかも。あしたをどう
乗り切るか、自分でも分からない」

 ニューヨーク・タイムズ紙は浅田の演技を「この夜の最大の失望だ。
トリプルアクセルが上手く跳べないことから自信がゆらぎ、悲惨なス
ケートにつながった。オリンピックの金は守る姿勢では勝てない」と総
括した。

 「集大成」と位置づけた大会でメダルどころか8位入賞も厳しくなっ
た。フリーで、予定通り計8回の3回転ジャンプを入れた高難度のプロ
グラムに挑めるのか。今の浅田には、開き直って最高の演技を見せる道
しか残されていない。

 

 

女子ショートプログラム 得 点

 

(1)金妍児 (韓 国)74.92

 (2)ソトニコワ (ロシア)74.64

 (3)コストナー (イタリア)74.12

 (4)ゴールド (米 国)68.63

 (5)リプニツカヤ (ロシア)65.23

 (8)鈴木明子 (邦和スポーツランド)60.97

 (15)村上佳菜子 (中京大)55.60

 (16)浅田真央 (中京大)55.51

以上 夕刊フジ より抜粋。

 
女子スキージャンプの高梨沙羅といい、浅田真央といいなんでオリンピ
ックの魔物が棲んでしまうのか?

神様は残酷なのか、試練を与えているのか?

高梨沙羅に対してはわかる気がしますが、これで引退する真央に試練を
与えてどうするの。

まだ引退は早いって事ですか、神様!!!

 

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