名乗り出た“英雄”に非難の嵐、元隊員のおきて破りに激怒

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名乗り出た“英雄”に非難の嵐、元隊員のおきて破りに激怒

2011年5月に米海軍特殊部隊「シールズ」が国際テロ組織アルカーイダの最高指導者、ウサマ・ビンラーディン容疑者を暗殺した作戦をめぐり、元隊員が「射殺したのは自分だ」と名乗り出て物議を醸している。

元隊員は米メディアのインタビューで「至近距離から銃弾3発を撃ち込んだ」などと当時の状況を明かした。退役後、定職に就けず離婚し年金ももらえない不遇の生活への不満から告白を決断したという。

自らがかかわった作戦について公にすることはタブーとされており、米軍関係者はカンカンだ。歴史的作戦を成功に導いた“英雄”にメディアも非難を浴びせている。

名乗り出たのは、モンタナ州に住むロバート・オニール氏(38)。6日付米紙ワシントン・ポスト(電子版)がインタビューを掲載したほか、米FOXテレビも近くインタビューを放映する。

退役後の不遇に不満

ポスト紙によると、オニール氏は2012年に海軍を退役するまで16年間、主に特殊部隊に所属し、チームリーダーとしてイラクやアフガニスタンなどで約400回の作戦に参加。「最も困難な状況で最も困難な作戦を静かに遂行する超エリート」と紹介されている。

そして、シールズの中でも最も優秀な「チーム6」が遂行したビンラーディン容疑者暗殺作戦に参加することになった。

パキスタン北部の潜伏先の邸宅の庭にヘリコプターから降下したときの心境についてオニール氏は「生きて帰れるとは思わなかった」と振り返った。

寝室に侵入し容疑者と遭遇し、15秒間で冷静に頭部に銃弾3発を撃ち込んだという。

実はオニール氏は昨年2月に、「ザ・シューター(狙撃者)」という匿名で米誌エスクワイアのインタビューを受けた元隊員と同一人物。

この時も「床に倒れた彼の頭部は割れ、脳みそがこぼれていた。死んでいるのは明らかだった」「彼は撃たれる前、近くにいた女性を盾にしようとした」などと、克明に明かしていた。

そして、「退役後は離婚し職もなく、特殊部隊への在籍は16年だったので、20年の在籍で得られる年金や医療保険もない。政府はそんな俺を無視している」と不満をぶちまけていた。

「公ではしゃべらず」

軍関係者は、任務の内容を得意げに話す“シューター”のおきて破りに激怒。

特殊部隊の元隊員ら退役軍人で運営するニュースサイト「SOFREP(ソフレップ)」が、今度はFOXニュースのインタビューを受けるという情報を察知し、今月3日に本名を暴露したことから、オニール氏本人が名乗り出た。

先の中間選挙で与党民主党が歴史的大敗を喫したオバマ政権にとって、ビンラーディン容疑者暗殺は輝かしい最大の功績とされ、実行部隊は英雄視されている。ところが、無名の兵士が名乗り出ると世間は冷たい。

米CNNテレビは、「銃撃した隊員は少なくともあと2人おり、オニール氏が射殺したとは言い切れない」と疑問視する米国防総省関係者の話を紹介。

英紙デーリー・メールも「本当に射殺した隊員は決して公であんなことはしゃべらない」とするシールズ関係者の声を伝えた。

暗殺作戦は映画化や書籍化され、その恩恵を受けた関係者もいたが、オニール氏はそんなビジネスと無縁だった。それどころか、退役後、民間人として生きていくことの難しさを痛感し、家族への報復を恐れる日々を過ごしているという。

元妻はエスクワイア誌にこう語っていた。

「彼は国のためにあれほど尽くしたのに、今は屈辱を受けている」

 
「産経ニュース」より抜粋。

 
国の政策による規定で在職期間が短いため、年金や医療保険がもらえない為の国への不満からの決断みたいですが、気持ちは判りますが家族の事や自分の事を冷静に考えれば、私なら名乗りません。

なぜなら個人がわかれば、必ず報復が待っていると思います。不特定にすることで自分の命が守られると思います。