フィギュアスケートの全日本選手権が終わった。男子は羽生結弦が3連覇。誰が
勝っても初優勝の女子は、宮原知子が逆転で頂点に立った。女子で唯一、五輪への
出場経験がある村上佳菜子は、SP9位が響いて5位に沈んだ。
浅田真央が背負ってきたもの パンクした村上佳菜子
「真央ちゃん(浅田)やあっこちゃん(鈴木明子)がいなくて…。どこかで2人
の背中を見てこうしてるからこうしようとやってきた。目標とする選手がいなかっ
たのが、今までの全日本と違った」。
追うべき背中がなかった。浅田は休養、鈴木さんは引退。追う立場だった村上は、
今季から追われる立場に変わった。想像以上の重圧。
「狂ったように練習してきた」とハードなトレーニングをすることでプレッシ
ャーから逃れようとしたが、最終的には“パンク”。その世界の先頭に立って結果
を残すことの難しさに、直面している。
今の村上に比べ、浅田への国民の期待は比べものにならないものだった。行く
先々で「金メダルを取ってください」と声をかけられる。
背中を押してくれていた応援が、いつからか重圧へと変わっていく。何をやって
も成功してきたノンプレッシャーの中学時代とは違う。勝って当たり前と思われる
中で成績を残すのは、想像を超える困難が伴うのである。
「自分もジュニアのころはそう(イケイケ)だった。今の自分には勢いがない。
下から追い上げられるのはすごく辛い」。試合後の村上は思わずため息。
今年の女子の全日本は、1、2位が高校生。3位に至っては中学2年の13歳で
ある。もちろん村上自身がジュニア時代、同じように浅田らに急速な勢いで迫って
いた。
それでも浅田は、それを振り切ってきた。男子で言えば五輪王者の羽生も同じ。
全日本で負けるわけにはいかない。腹痛があろうとも、それが負ける理由にはなら
ない。一流の選手とはそういうものである。
浅田が背負ってきたものの重さ。同じような局面に立っている村上が、ここを乗
り越えられるかどうか。壁を越えた先に、本物の強さが待っている。
5位の村上、代表に選ばれ号泣「表彰台狙いたい」
全日本選手権最終日(28日、長野・ビッグハット、観衆=3466)SP9位と
出遅れた村上佳菜子(中京大)だが、合計168・29点で5位に上げた。
前日のSPでは3回転ジャンプ全てで回転不足を取られ、この日も着氷で手を付
くなどミスが目立った。
納得できる演技とはほど遠かったが、世界選手権の代表には選ばれて号泣。「も
っともっと練習をして、悔しい思いをしないように頑張りたい。表彰台を狙いた
い」と再出発を誓った。
佳菜子、最後まで納得の演技できず「一から直していきたい」
全日本選手権最終日(28日、長野・ビッグハット)誰が優勝しても初制覇とな
る女子フリーで、SP9位と出遅れた村上佳菜子(20)=中京大=が、110・
74点をマーク。SPの57・55点と合わせ168・29とした。
「ちょっと(気持ちが)空っぽになったような大会。すごく追い込んできたので、
これぐらいはいくかなというのがあったのを、見事にスパッと切られたかんじ」
SPに続いて、オペラ座の怪人を演じた。3回転ループで手をつくなど、ミスが
所々で目立った。
SPでは冒頭の連続3回転トーループだけでなく、続く3回転フリップでも回転
不足を取られるなど、最後まで苦戦を強いられた大会になった。
「回りきれない高さではない。あと少しキュッと締めて(ジャンプを)降りたい。
降りる感覚を一から直していきたい」と再出発を誓った。
「産経スポーツ」より抜粋。
女子フィギュア全日本選手権の村上佳菜子に関する記事を取り上げてみました。
浅田真央ちゃんや鈴木明子の背中を見てガンバッテキタ自分が、両者がいなくなっ
た今大会、気が少し抜けたのか?冴えなかったですね!!!
真央ちゃんがいないからこそチャンスではなかったでしょうか。
真央ちゃんが復帰すまで応援しています。
ガンバレ!!!
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