シャンプーの成分であるステロールはお肌に潤い

スカルプケア レビュー編
スポンサーリンク

 

細胞間脂質に含まれるステロールは、お肌のうるおいアップに貢献しま

スポンサーリンク

ステロールとは

ステロール (sterol)、別名ステロイドアルコール (steroid alcohol)
はステロイドのサブグループのひとつであり、A環の3位にヒドロキシ基
(OH基)を持つ誘導体である。

ヒドロキシ基は極性基、残りの脂肪族環部分は非極性なため、ステロー
ルは両親媒性を持つ。

 

アセチルCoAによって生合成される脂質である。分子全体は平面に近い
構造を持つ。
植物由来のステロールはフィトステロール、動物由来のものはコレステ
ロールあるいはズーステロール (zoosterol) と呼ばれる。

重要なステロール類として動物のステロイドホルモン、植物のカンプエ
ステロール、β-シトステロール、スチグマステロールが挙げられる。

ステロールは真核生物の生理機能において重要な役割を果たす。

例えばコレステロールは細胞膜の一部を形成し、その流動性や機能を調
節したり、発生シグナル伝達において二次情報伝達物質としてはたらく。

植物ステロールはヒトの内臓のコレステロール吸収サイトを塞ぎ、コレ
ステロール量の減少を助けることが知られている。

 

 

ステロールはお肌のうるおいアップに貢献します

ステロールは、別名ステリンまたはステロイドアルコールともいいます。

角層細胞間脂質として皮膚の中に単独で(遊離)または酸と結びついた
エステルの状態で存在している親油性の物質で、お肌のうるおい保持に
大きく役立っています。
また、細胞機能を調節したり代謝に係わる情報を伝えたりする役目も担
っています。

動物性と植物性の2種類があり、そのうち動物性のものは動物ステロー
ル(zoo sterol)と呼ばれます。

動物ステロールの代表はコレステロール。

血液の健康やダイエットなどの話題でおなじみですね。

化粧品に配合されるコレステロールは、ラノリンから採取されたものが
ほとんど。

クリームや乳液、ヘアケア製品などの乳化助剤としてよく使われます。

また、人の胆石から発見されたジヒドロコレステロールは歯周病予防に
効果があり、薬用ハミガキに配合されています。
一方、植物の体にあるステロールは植物ステロール(phytosterol)と
呼ばれます。

 

phytoというのはギリシャ語で「植物」のこと。代表的なものにシト
ステロールがあります。

 

化粧品原料としての植物ステロールは、麦芽油、大豆油、トウモロコシ
油、綿実油などから取れます。

化学構造やはたらきがコレステロールに似ているので、コレステロール
の代用品として用いられます。

化粧品に使われる代表的なステロールには、以下のようなものがありま
す。

 
植物性

 

フィトステロール

 

動物性

 

コレステロール、ジヒドロコレステロール

 

 

ステロールの配合目的と効果効能

乳化助剤になる(これ単独ではそれほど強い乳化力はない)
細胞間脂質のはたらきを補い、皮膚の水分量を保つ
皮膚に柔らかさと弾力性を与える

実は「油脂」もこの仲間

 

脂肪酸エステル

脂肪酸エステルというのは脂肪酸とアルコールが結合してそこから水が
取れてできる物質のことです。

いきなりいわれても何のことやらよく分からないかもしれません。でも、
私たちはほぼ毎日、脂肪酸エステルのお世話になっているんですよ。

 

なぜかといえば、オリーブ油や牛脂といった「油脂」の主成分が脂肪酸
エステルだから。

 

油脂の主成分トリグリセリドは、多価アルコールの一種グリセリンに高
級脂肪酸が3個結合したエステルなんです。

この「高級脂肪酸+多価アルコール」の脂肪酸は化粧品原料としてもっ
とも多く使われるもののひとつでもあります。

もちろん、脂肪酸エステルは油脂だけではなくさまざまな種類がありま
す。

 

構造や分子量などによって性質やはたらきが大きく違うので、その使い
道も多岐にわたっています。

保湿剤や溶剤として化粧品や外用医薬品に配合されることが多いのです
が、多価アルコールと脂肪酸が結合したものは界面活性剤として利用さ
れるものもあります。
化粧品に使われる代表的な脂肪酸エステルには、以下のようなものがあ
ります。

表記は化粧品の表示名称で統一しています。カッコ内はその成分の「元
の」または「一般的な」名称です。

 
高級脂肪酸+低級アルコールのエステル

リノール酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、ラノリン脂肪酸イソプ
ロピル

 
高級脂肪酸+高級アルコールのエステル

ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、
ミリスチン酸オクチルドデシル、
オレイン酸デシル、オレイン酸オクチルドデシル、ネオデカン酸オクチ
ルドデシル(ジメチルオクタン
酸ヘキシルデシル)、エチルヘキサン酸セチル(イソオクタン酸セチ
ル)、パルミチン酸セチル

 
高級脂肪酸と多価アルコールのエステル

トリミリスチン酸グリセリン、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリ
ル、ジオレイン酸プロピレン
グリコール、トリイソステアリン(トリイソステアリン酸グリセリン)、
トリオクタノイン
(トリオクタン酸グリセリン)

 
その他

乳酸セチル、乳酸ミリスチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ステアリン
酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリ
ン酸コレステリル

 

 

脂肪酸エステルの配合目的と効果効能

油溶性の原料が油相にうまく溶け込めるよう作用したり、油溶性原料同
士をなじみやすくしたりする。

肌の上でなめらかによく伸びるよう製品の使い心地を向上させる。

色素などの特殊成分を溶かし込む。

香料の香りを長く保つ。

肌や毛髪に柔らかさやなめらかさ、うるおいを与える。

油性の化粧品に通気性を与え、肌に塗ったときの感触をよくする。

 

 

コメント