「願いを叶えてやろう…」というのは、「アラジンと魔法のランプ」や「ドラゴンボール」の物語のキモだが、かなえられない願いもある。
かつてはお釈迦様も大笑い
サッカーの母国である英国のエコノミスト誌はかつて「中国サッカーはなぜ、いつも失敗するのか」と題した記事で、中国のワールドカップ(W杯)出場をその類いの実現不可能で荒唐無稽(こうとうむけい)な「願い」として扱っていた。
概略すると、「何か願いがあるなら言ってごらん」と尋ねたお釈迦様に、中国人が自国の代表チームのW杯出場をお願いすると、大笑いされたという内容だが、いかにも辛辣(しんらつ)で風刺好きな英メディアらしい。
だが、近年の中国サッカーの躍進ぶりを見ると、お釈迦様もようやく「その気」になったのではないかと思える。
2006年W杯ドイツ大会でイタリア代表を頂点に導いたリッピ氏が率いた広州恒大が一昨年にアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を初制覇。
広州恒大が所属する中国スーパーリーグは世界じゅうから元スター選手らを次々と獲得し、金満リーグとして認知されるようになっている。
米情報通信大手ブルームバーグ(電子版)は今年2月、「中国が大枚をはたいてブラジルのサッカーを買っている」と題した記事を掲載。
その中で、「ブラジルのサッカーファンにとって中国スーパーリーグの得点ランキングの上位選手らはなじみ深いだろう」と記し、昨季のトップ10のうち半数がブラジルの選手だったことを紹介した。
また、今季に移籍した高額ブラジル選手トップ5のうち、3件に中国のクラブが絡んでいたという。
どんどん〝買い〟さらに代表強化に政府も本腰
国際サッカー連盟(FIFA)の統計によると、中国のクラブが国外の選手を獲得するために支払った移籍金は2013年には2800万米ドル(約33億5000万円)だったが、14年には1億100万米ドル(約120億8000万円)まで増加。
トップリーグの16チームに所属する74人の外国人選手の約3分の1がブラジル人選手だった。
だが、ブラジルなどからスター選手らを連れてくるだけでは、国内リーグは活性化するかもしれないが、代表チームの強化とは直結しない。
この悩みを解消するため、ついに政府も動き出した。
共同通信などによると、サッカー好きとして知られる習近平国家主席の音頭の下、国を挙げてサッカーの底上げを図る方針を定めた「中国サッカー改革の総合プラン」を公表。
25年までに全国に5万校の「サッカー学校」を設立したり、海外の有名コーチを招聘(しょうへい)したりするという。
さらに、長期的な目標として中国でのW杯開催や世界の強豪チーム入りを設定。
サッカーの発展や振興を促すことは「愛国主義を鼓舞し、体育強国という夢の実現へ重要な意義がある」と強調しているとされる。
かつてはお釈迦様でも難色を示した難題を政治の世界の大号令により、解決できるのか…。中国サッカー界には腐敗や八百長などの根深い問題も潜んでいる。一筋縄でいくか、注目したい。
引用 :産経WESTより記事抜粋
http://www.sankei.com/west/news/150409/wst1504090009-n1.html
「「何か願いがあるなら言ってごらん」と尋ねたお釈迦様に、中国人が自国の代表チームのW杯出場をお願いすると、大笑いされた」は笑えるんww。
共産圏だから国として1スポーツに大枚を出せるのでしょうネ!!!
きっと怒らせたらオッカナイ大国だと思います。
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